それは突然だった。
2021年10月6日夕方、仕事を終えて帰宅してしばらくして手足の自由が効かなく訴えたことから始まった。すぐに救急車で運ばれた。最初は何が起こったのか分からなかった。脳内出血を発症したのだった。そのあとの2~3日の間は、所々しか覚えていない。動くこともできずに長い間寝たきりだったので、この先どうなるんだろうと思った。この頃は迷惑かけないで生活できるだろうかと悲観的なことを考えていた。

入院から2週間経ってから慌ただしくリハビリを行った。このリハビリで体を動かすことにより、何かできるようなるかも知れないと思わせてくれた。その一方で排尿のための尿パッドを付けたままなのが、体の動き以上に苦痛でもあった。急性期リハビリテーション

その後、リハビリのために転院した。このときの移動は車椅子だが、リハビリを続けていくとできることが毎日増えていった。楽しい時期で今日はあれができたと報告するのが楽しかった。
歩行器で動けるようになると、自分でもできることはしようと病棟内を歩きはじめた。最初は業務の邪魔ではと遠慮がちだったが、医師や看護師からも激励され嬉しかった。
歩いているのが良かったのか、リハビリでは歩行器からノルディックになり最後はフリーで歩けるまでになった。同じように排尿が自己導尿から脱却できたのは嬉しかった。回復期リハビリテーション(機能回復と生活の質向上を目指すもの)

退院してからは通所でのリハビリとなった。期間は健康保険(利用できる期間は入院から最大180日なので4月19日まで)だった。この期間中に階段の登り降りや正しい歩行練習、それに右手~右肩までの突っ張りや痺れの軽減をやっていただいた。その甲斐あって目標だった近所の低山(284m)へ登れたのは嬉しかった。

期間満了後は介護保険(入院後しばらくして認定)でのリハビリとなった。維持期リハビリテーション(日常生活の自立を目指すもの)

通常のリハビリに加え、2022年8月30日より大学の研究(片麻痺歩行において麻痺肢推進力を再構築)に参加させていただき右脚の歩きが見違えるほど改善した。それに味を占めたわけではないが、何かしなければと探して市営のトレーニングを始めた。それがどの程度効果があるのか分からないが、何か改善してくれると嬉しい。

このホームページは、ただひたすら歩き続けているのがベースになっている記録です。その記録には、そのとき起こったことが書かれています。同じ思いをしている人の手助けになったらと思いホームページを公開しました。
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